今月のコラム
  激変の中国
米子今井書店社長
永井 伸和

       日中文化交流協会の出版訪中団に参加し、6月10日より1週間、北京・杭州・上海を訪ねた。
      十数年ぶりの中国の出版界の激変に驚いた。
      北京図書大厦の約5千坪、上海の書城の約3千坪の書店売り場。米国や欧州の書店を見学、
      2年前にオープンしたという。読書サロンやインターネット・カフェーもある巨大書店である。
      開店前に列をなす市民の読書熱にも圧倒された。ベルチルスマレ社のブッククラブ「書友会」も急増の様子。
       改革開放政策のもと、出版社は倍増、出版点数も年間12万点に激増、
      この爆発的な変化にいかに広大な国土で多様な本との出会いを保障するか、現実の課題となっている。
       北京図書館で100名を越すスタッフが日々出版物デジタル化を進めている様子を見るにつけ、
      千年単位の情報新時代に中国の出版界の責任世代・40代の人々と真摯に悩みや、
      課題や、夢を語り合えたのは最大の喜びであった。