今月のコラム
 大山緑蔭シンポジウム in 東京 文化通信社
星野 渉

    古書、ゲーム、マンガ喫茶を併設するという大胆な店舗を今年5月に開店したフタバ図書の世良與志雄さん、
   超大型書店・ジュンク堂書店池袋店の副店長であり『書店人の仕事』(三一書房、91年)などの著書も
   ある福嶋聡さん、神保町で新刊・古書の隔てなく建築書という専門書店を経営する荒田哲史さん、東京・国分寺
   で地域との繋がりを生かした外商(外回りの営業活動)で大きな実績をあげている高橋小織さんの4人だ。
   再販制度の見直し、取次の政策転換、デジタル技術の利用など、世紀末の出版界には様々な変化が一度に
   押し寄せている。おそらく、敗戦後の混乱期につぐほどの変化に違いない。
   誰にも先が見通せないときには、何を言っても正解・不正解はない。
   事実と現実と戦略を本音で語り合わなければシンポジウムに意味はない。
   今回のパネリストは皆、ぎりぎりのところでお客さんや業界と斬り結んでいる人々であり、
   少なくともその部分については太鼓判を押していいと思う。
   本に関心のある人は是非この集いに参加して、書店界が直面している最前線の激流から、本を読者に届ける
   システムがどれほど変化しているのかをを感じて欲しい。