第14回 出版業界人研修 基本教育講座
5月15日(木)
「読書・書店・図書館」/永井 伸和(ながい のぶかず) 今井書店

まずはグループごとに分かれディスカッション

1.はじめに

 ・地域の読者に最も幸せなことは
 ・グーテンベルク以来の大きなメディアの変化、進化
 ・高度情報化時代の地域と人間力
 ・出版産業の協働のシステムとしての問題
 ・読者運動、国民運動

2.創業100年(1972年)三つの約束

 ・市立の図書館をぜひとも
 ・地方の出版も育てよう
 ・文化活動の拠点に

3.ブックインとっとり‘87「日本の出版文化展」〜「本の学校」〜

   -ビデオ上映-

 ・読書活動の推進
 ・市町村図書館の振興
 ・地方出版活動の振興

4.ドイツの書籍業学校と出版流通

5.我が国の出版界の特色と課題

6.本の学校の設立と3原色

   -ビデオ上映-

7.本の学校大山緑陰シンポジウム(1995年〜1999年)

 ・JPIC 出版文化産業ビジョン(1995年)
 ・朝の読書との出会いと広がり

8.2000年「本の学校」大山緑陰シンポジウムin神保町

  日書連「書店21世紀ビジョン」アクション
  ブックススタート講演会(佐藤いずみ)
 ・2002年 国民文化祭とっとり・出版文化展
   大山緑陰シンポジウム「理想の図書館」、東アジア出版シンポジウム
 ・2003年 第51回PTA全国研究大会・鳥取大会「知っとんなる?学校図書館」
 ・2004年 日韓出版シンポジウムin披洲
 ・2005年 第17回全国生涯学習フェスティバルとっとり〜図書館、読書活動
 ・2006年 「本の学校」出版産業シンポジウムin東京
 ・2007年 「本の学校」出版産業シンポジウムin東京
 ・2008年 「本の学校」出版産業シンポジウムin東京(7月12日)

9.二期八年の善博鳥取県知事の民主主義と地方自治の学校

  鳥取県立図書館の「ライブラリーオブザイヤー」受賞

10.韓国書籍経営者協議会研修(2008年4月30日、5月1日)

 ・「本の学校障害読書をすすめる会」10周年記念講演と懇親の夕べ(5月9日)
  子どもの読者のまちづくり、太子町、大山町、海土町

11.地域の学び舎づくりの夢

 ・第1回「本の学校」大山緑陰シンポジウム
  基調講演 岩波書店社長 安江良介氏 「高度情報化と地域」(1995年)
 ・県民公募の「心のふれあう感動の図書館」(コミュニケーション広場)事業
  地域の学び舎コンセプト(2001年)
 ・北欧の市民社会のモデル


*講師プロフィール*

1942年(昭和17年)、米子市生まれ。今井書店会長、本の学校創立者、元「国民文化祭とっとり2002」企画委員長、元鳥取県教育委員。

分化する出版界の機能/田辺 聰(たなべ あきら) 日本書店大学

 ○書店は太陽である ○書店は魂が行き交う橋である ○書店は本の劇場である

1 変革中の出版界

  ・狩猟農耕時代→手工芸時代→工場集約時代→重工業時代→脱工業化時代
     第三の波・情報化時代=紙と電子相克の時代→淘汰の時代

  ・経済史学者の関心-断層の時代・フランス革命・明治維新・現代

2 出版環境激変の歴史

  ・木版時代から金属活字近代活版への転換→出版基地、上方から新東京へ移行

  ・製販一体の書肆(書肆)→出版・取次・書店の出版界分業・三位一体体制成立

  ・手工業から産業へ

  ・新技術の出現→ITを触媒、進行する三者の分解


3 知の流通図(出版三者の機能)
 

4 「知の道具」取り逃した書店街

  ・ワープロ、パソコン、電子辞書。携帯電話→家電量販店

  ・時流を読む先見性、局面を切り崩す才覚に欠けていた

  ・取次任せから自活へ

5 老舗・先進企業の蹉跌

  ・細謹舎、鶴林堂書店、アーク、保育社、草思社、

  ・勝ち残る書店の条件→積極即決、野戦攻城

6 出版界の現状

  (1)書籍の低価格化

   ・低価格志向 (文庫・新教養新書)
   ・ベストセラー力の鈍化
   ・旧著の復刊

  (2)雑誌の衰退

  ・女性誌・コミックスの不振

  (3)メディアミックス

  (4)台頭する政策提言集団

   ・文字活字文化振興機構 -ことばの力
   ・出版文化振興財団 -読み聞かせ/朝読・家読
   ・出版産業シンポジウムin東京 -台頭する若い世代

7 機能強化への変貌する出版界

  (1)出版社の変革

   ・組織の変革(事業部制 [制作・販売現場の分割・整備]
    主婦の友社(グループ化・株式上場/
     主婦の友セールスプロモーション(SPS)の設立[特販・ブックメイツ]
    ポプラ社(社内革命=ホールディング制・年功序列→成果主義)

   ・出版の多様化(紙を売る→コンテンツを展開する)
    電子辞書の融合 -三省堂「大辞林」の新開発
    PC、携帯で読むデジコミ新潮「cou」、「本の窓」

  (2)取次会社の変革

   ・トーハン -桶川計画 (一挙革新)
   ・日販 -王子流通センター24時間稼働(NEXTプロジェクト)(階段的改良)

  (3)書店の変革

   a) 広がる格差
     ・規模 巨大化 コーチャンフォー(2950坪)・宮脇書店総本店(2000坪)
      店舗数 減少化 日書連加盟店の減少
     ・個性化 文化イベントの展開

   b) 顧客重視 -棚を掌握・来客数への呼びかけ

   c) 業態転換 -協業化、提携

   d) 書店人の意識高揚

8 IT革命で激変期を勝ち残る書店戦略 -丹頂鶴よりフラミンゴ

  (1)業態転換を急げ

   ・同業者との連携
     書店の最終戦略・志夢ネット、ネット21
   ・他業種との協業
     地域出版、コンビニ(事例:丸善とam/pm)、家電量販店、文具、文化雑貨、
     カルチャー教室、ネット通販、喫茶

  (2)改革の主役は従業員

   ・スタッフの自覚
    書店人の使命 -「書店大賞」で自覚した書店人
    「ただの「店員」ではなく「書店員」でありたい」(青森・成田本店・桜井美玲さん)
   ・トップの目標を理解する
    トップだけでは変革できない
   ・全社挙げてエネルギーを変革に注ぐ態勢づくり


*講師プロフィール*

1930年(昭和5年)大阪生まれ。大阪大学法学部卒。(株)田辺企画社長。旭屋書店・旭屋出版で洋書、企画部門から経営担当を経て、(株)田辺企画設立。書店新風会会報編集室、出版流通評論、エッセイ、編集企画業務を手がける。著者に「本の森神話学」
など。書店新風会顧問。JPIC読書アドバイザー専任講師、日本書店大学学長。日本出版学会・日本文芸家協会会員。



商人の機微 -本と読者をつなぐ知恵-/能勢 仁(のせ まさし) ノセ事務所

1 商人とは

2 接客・・・・・顧客満足(CS)

     ・・・・・サービス

     ・・・・・社員の心がけ
            7意識  原価、顧客、改善、安全、集団、美、教育

3 接客の表現・・・・・店頭原則(接客マニュアル)
             7則  平等、順番、空間、20秒、左手、両手両足、先き悪

4 顧客志向・・・・・読者の意識

        <例>  現住所と本籍地

             ディスカウントセールとバーゲンセールの違い

             社会的弱者に対して

             ニッチ商法

5 まとめ

*講師プロフィール*

1933年(昭和8年)千葉市生まれ。慶應義塾大学卒業後高校教諭を経て、多田屋常務取締役、アスキー取締役出版営業統括部長等を歴任。現在、ノセ事務所代表取締役。著書「出版業界がわかる本」「書店経営がわかる本」(山下書店)「書店」(教育社)「新・書店発想法」(出版ニュース社)「書店の商品管理」「書店の社員教育」(日本書店大学)「世界の書店をたずねて」(本の学校郁文塾)「商人の機微」(中央経済社)他多数



公開講座「うちどく」読みニケーション/佐川 二亮(さがわ つぐすけ)朝の読書推進協議会顧問

 準備中


*講師プロフィール*

昭和22年(1947年)福島県屋祭町生まれ。株式会社トーハンで「トーハン週報」や「新刊ニュース」等の出版情報誌の編集に携わる。平成7年(1995年)より「朝の読書」提唱した林公(はやし・ひろし)・大塚笑子(おおつか・えみこ)教諭とともに「朝の読書」を全国の学校に広める運動に取り組む。平成18年(2006年)12月に「朝の読書」運動の延長として、家庭での読書「うちどく(家読)」運動を立ち上げる。「朝の読書推進協議会」事務局長。著書に「写真集 作家の肖像」(影書房 刊)共著「朝の読書はもうひとつの学校」(メディアパル 刊)