| 第9回 出版業界人研修 基本教育講座 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 6月10日(火) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 塾長挨拶/花井 満(はない みつる) 郁文塾塾長 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 本の歴史とその周辺/能勢 仁(のせ まさし) ノセ事務所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.文字のはじまり アルタミラの洞穴・・・野牛の絵クロマニオン人が源始時代に 描いた絵。記録の始まり。 絵文字=象形文字 象形文字 例 山、鳥、魚、月、日 漢字・・・日本には3世紀末百済の王仁が干字文をもたらす 表意文字 ローマ字が代表的 ひらがな・・・い似ろ呂は波に仁ほ保へ部と止 カタカナ・・・ア阿イ伊ウ宇工江オ於 漢字を簡単にした表音文字 数字…アラビア数字、ローマ数字 2.太古の本 語りべの時代・・・「古事記」を伝えた稗田阿礼 「イリアッド」「オデッセイ」・・ホメロス 甲骨本・・・亀の甲や獣の骨に書いた本 (BC1200-1300) 竹簡本・・・後漢の中頃から紙の発見まで 木簡本…後漢の中頃から紙の発見まで 結縄の本 石の本・・・ナポレオンのロゼッタストーン 粘土板の本・・・クレイタブレットという・・大英博物館蔵 楔形文字(せっけいもじ)の発生 アッシリアの都ニネヴェの宮殿跡から2万余発見 世界最初の図書館(BC600-700)が 1840-47年に発掘された 貝殻の本 パピルスの本・・・ナイル河畔にてBC3500年 紙と同じ性質の植物の繊維から作った番写の材料な ので紙の元祖といえる。英ペ一パー 佛パピエ 独パピール露パープカはパピルスからきた 皮の本・・・羊皮紙(ヴェーラム)・・法典,聖書に用いる 羊皮を石灰水に漬け外面の毛と内面の肉をそぎ取り 滑らかにするために石灰と軽石で磨き、それに チョークを塗って仕上げる 13世紀−14世紀には大僧院には書写室があり 一冊の本を写すために数週聞かかった。 ローマでは写字生という職業も起こり、一人の読み 手が原文を読みあげると、20人位の写字生が一斉 に書きとった。 写本=マニュスクリプトManuscript これはラテン語のmanus cri ptus(手で書く)からきた 印刷術発明前までの印刷物をマニュスクリプトと呼ぶ 3.紙の発明 AD105年祭倫(後漢の時代)が発明 日本の紙 曇徴(どんちょう)(高麗こま)が610年に製紙術と墨を 伝えた。製紙材料は麻、雁皮(がんぴ)、こうぞ(楮)、三椏 (みつまた)であった。 紙が西洋に伝わるのに1千年以上かかった。中国では5-6世 紀には紙は一般化していた。 紙の製法 樹皮,麻くず,ぼろきれ,古い漁網などを原料にして、それに 水分を含ませ発酵させ石臼でひき,安価な紙を作り出す。 紙の伝播 AD150年敦皇 200年楼蘭 300年吐魯藩トルハン 751年サマルカンドに伝播 中国とサラセンの戦いの結果捕虜の中に製紙工がいた 793年 バグダッドに製紙工場出来 1100年 モロッコに 1150年 スペイン シャティヴァに 1189年 フランス エロー 中世最大の製紙国 1270年 イタリア ファブリアーノ 1390年 ドイツ ニュールンベルグ 1494年 イギリス 1584年 オランダ 1690年 アメリカ フィラデルフィア 4.印刷術の発明 印刷のはじめ 木版・・・版木、木版刷り 銅版・・・鋼版刷り 活字・・・一字一字の版、活版刷り 活字の材料・・・木、銅、鉛 1444年グーテンベルグが発明(金属の活字) 火薬、羅針盤と共にルネッサンスの三大発明 世界最古の印刷物 百万塔陀羅尼 高さ14.5センチ お経の大きさ幅5.5センチ 長さ45センチ 称徳天皇が世の中の平和を祈願誌、陀羅尼というお経の 文句を小さい紙片に印刷し塔に入れた。 法隆寺、薬師寺、東大寺等10のお寺に10万基寄進した 5.ヨー口ッパの印刷術の発達 1444年 グーテンベルグ 42行聖書発行 ドイツ マインツを中心にストラスブルグ、ケルン、ニュール ンベルグ等、1500年には全都市に発展 イタリア 1464年にスピアコ(ローマの近く)に印刷術が伝 得られ、ヴェネツィア、フィレンツェが印刷の中心 ローマン体活字、イタリック体活字を完成 フランス 1470年ソルボンヌ大学内に印刷所設ける オランダ 1470年グーテンベルグの方法がユレヒトに紹介さ れる スペイン 1468年バルセロナで印刷物発刊 ポルトガル 1484年旧訳聖書刊行 イギリス 1477年ウイリアム・カクストン・・・イギリス 最初の活版印刷者 <カクストン版>の元祖19世紀に起こったモリスの ケルムスコット版に影響を与える トロイ物語・・世界初の英語活字本 ロシア 1553年モスクワで「使徒行伝」発刊 メキシコ 1540年「大人の手引き」発刊 アメリカ 1640年スティファンがマサチューセッツ州のケン ブリッジに印刷所を開く 6.16世紀の本 ルター 「旧約聖書」「格言集」「愚痴神礼讃」 マキャベリ 「君主論」 モンテーニュ「随想録」 トーマスモア「ユートピア」 愛書家ジャン・グロリエ 彼のデザインした本は「グロリエ式装丁」として有名 7.17世紀の本 ヨーロッパの出版・造本界は不振に陥り暗黒時代であった シェクスピア 史劇、喜劇、悲劇の37篇の戯曲と7篇の詩 ウオールトン 「釣魚大全」 ミルトン 「叙事詩・失楽園」 バニヤン 「天路歴程」 デカルト 「方法序説」 パスカル 「パンセ(冥想録)」 セルバンテス 「ドン・キホテ」 8.18世紀の本 産業革命 1760-1830年 フランス革命 1789年 アメリカ合衆国独立 1776年 デフォー「ロビンソン・クルーソ」 スウィフト「ガリヴァー旅行記」 モンテスキュー「法の精神」 ディドロ「百科全書」 ルソー「エミール」「懺悔録」 スミス「国富論」 バーンズ「詩集」 ビューイック「イギリス鳥類史」 マルサス「人口諭」 フランクリン「自叙伝」 9.19世紀の本 アメリカ 南北戦争 ヨーロッパ 普仏戦争 アジア アヘン戦争、太平天国の乱 1869年 スエズ運河 日 本 大政奉還 廃藩置県 日清戦争 ゲーテ「ファウスト」、アーヴイング「スケッチ・ブック」、 スタンダ一ル「赤と黒」、ディケンズ「ヴィックウイック・クラ ブ」、デユーマ「モンテ・クリスト伯」、ストー夫人「アンクル・ トムの小屋」、フローベル「ボヴァリー夫人」、ボードレェール 、「悪の華」、ミル「自由論」、ダーウイン「種の起源」、ユゴー 「レ・ミゼラブル」、カロル「不思議の国のアリスの冒険」、 トルストイ「戦争と平和」、マルクス「資本論」、イプセン「人 形の家」、ファブル「昆虫記」、ドストエフスキー「カラマゾフ の兄弟」、ステイブンソン「宝島」、モーパッサン「女の一生」 シェンケンヴィヅチ「クォー・ヴァディス」、フロイト「夢の 解釈」等。 10.20世紀の本 第一次、第二次大戦 日露戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争 口マン・ロラン「ジャン・クリストフ」ノーベル賞1915年 ジョイス「ユリシーズ」 マルタン・デュ・ガール「チボー家の人々」ノーベル賞37年 トーマス・マン「魔の山」ノーベル賞1929年 ヒトラー「わが闘争」 ロレンス「チャタレイ夫人の恋人」 ミッチェル「風と共に去りぬ」、 ウイリアム・モリス 「ケルムスコット・プレス」 美しい書物の制作、理想の活字の考案者 1896年「チョーサー著作集」が代表作 コブデン=サンダーソン 「ダヴス・プレス」 1903年「欽定訳英語聖書」刊行 11.日本の中世 装丁方法・・・巻子本、折本,粘葉装(でっちょうそう) 袋綴 僧院出版が中心 春日版,東大寺版,西大寺版、法隆寺版,高野版,五山版 堺版,大内版,薩摩版・ 1590年 キリシタン版(ヨーロッパ活字印刷術) イエズス会イタリア人宣教師による 12.近世 草双紙・・・赤本 青本 黒本 黄表紙・・・酒落本 合巻・・・柳亭種彦、山東京伝、滝沢馬琴 時代別・日本文学作晶一覧
出版流通の変化 明治時代 明治の初期は出版社が同時に小売書店であった。出版物が少ない うちはこれで問に合った。出版物が普及するにつれて、卸と小売り が分化されて、卸を専業とする業者が現れた。 1878年(M11)良明堂・・・新聞他、雑誌・書籍を扱う 1886年(M19)東海堂 1891年(M24)東京堂 この他、上田屋、北隆館、至誠堂 明治初期の雑誌 M1O 団団珍聞まるまるちんぶん 風刺雑誌 M12 東京経済雑誌 M15政治叢談 M18女学雑誌 博文館の登場 M20年創業 大橋佐平、新太郎親子により大量生産、販売の出版方式始る 日本大家論集で成功、その後太陽、少年世界、少女世界、文芸倶楽部発刊 博文館の出版関連事業 1.取次業の開始 M23東京堂創業(小売、卸業始める) 現在の東京堂書店の前身、トーハンの前身 2.印刷所の設置 M29博文館印刷所創業共同印刷の前身 3.広告会社内外通信社 M27創業電通創業を促す 4.洋紙商日本堂創業 5.M36大橋図書館開館 現在芝公園内三康図書館 博文館は明治時代を代表する大出版社であったが、昭和2年「太陽」廃刊 後から衰退。現在は博文館日記に名をとどめる。 実業之日本社の委託販売制 M39「婦人世界」は返品自由の委託販売制度を導入 「婦人世界」30万部、博文館「女学世界」は7万〜8万部 講談社の誕生 M42 野間清治が大日本雄弁会として創業、「雄弁」発刊 M43 講談倶楽部を発刊 講談社となる その後少年倶楽部、面白倶楽部、婦人倶楽部、現代、少女倶楽部 キングT14年発刊 幼年倶楽部発刊 雑誌王国となる。 キングの創刊 50万部完売 重版して74万部 返品2% 昭和3年150万部達成 昭和6年 九大雑誌の発行部数は全国部数の80%、販売額は60%に達した ●明治期に生まれた出版社 33社 以前 法蔵館、吉川弘文館、わんや書店 以降 M2丸善 M8金原出版 M10有斐閣 M12春陽堂 M13南江堂、内田 老鶴圃 M14三省堂 M15しんしん堂 M19富山房 M23河出書房、 早稲田大学出版部、大日本図書 M24東京堂、芸そう堂 M28東洋経済新報社 M29裳華房、明治書院 M30同文館、新潮社 山海堂、実業之日本社 M32中央公論社 M34有朋堂 M37南山堂 美術出版社 M38明治図書 M40婦人画報社 N41婦人之友社 M42講談社、研究社 大正時代 ●岩波書店の誕生と定価販売制度 T2 岩波書店創業 漱石「こころ」を刊行、成功する T5 発行物の奥付に「本店の出版物はすべて定価販売御実行被下度候」 と印刷した S2「岩波文庫」発刊ドイツレクラム文庫に範をとる S13「岩波新書」発刊岩波文化確立 ●雑誌文化の大正時代 総合誌 中央公論 T8改造この二誌が大正デモクラシーをリードする 文芸春秋 菊池覧創刊する 婦人誌 2年婦人世界 5年婦人公論 6年主婦之友、婦人界 9年婦人倶楽部 週刊誌 11年週刊朝日、サンデー毎日…週刊誌の始まり 学年誌 11年小学1年生…学年誌の始まり 昭和時代 ●円本時代 T15改造社「現代日本文学全集」全37巻予約定価一円35万部 S2新潮社・世界文学全集28巻50万部、明治大正文学全集 春陽堂、現代大衆文学全集・平凡社、世界大思想全集・春秋社 廉価本の全数約200種が発刊されたが、昭和4年には下火となった。 出版界に大量出版、大量販売の体制と新しい読者が開拓された。出版史上この時期を 「円本時代」と呼んでいる。 ●文庫本時代 S2岩波文庫 4年改造文庫 6年春陽堂文庫 8年新潮文庫創刊 円本ブームの最中、その反動として文庫が誕生した 岩波文庫の三木清の発刊のことば「真理は万人によって求められる ことを自ら欲し、芸術は万人によって愛されことを自ら望む」は有 名である。 昭和初期の文庫時代を第一次文庫ブームと呼ぶ。その特色は古典主義、 教養主義、文芸主義である。 因みに文庫の第二次〜第五次は次の通り。 <第二次文庫ブーム>昭和25〜26年 角川文庫、教養文庫、市民文庫、アテネ文庫など <第三次文庫ブーム>昭和46〜48年 講談社文庫、中公文庫、文春文庫など <第四次文庫ブーム>昭和59〜60年 光文社文庫、知的生き方文庫、PHP文庫、ちくま文庫、ワニ文庫 講談社X文庫、講談社L文庫、広済堂文庫、祥伝社ノンポシェット、 福武文庫 <第五次文庫ブーム>平成8〜9年 新潮ぴこ文庫、角川ミニ文庫、幻冬舎文庫、ハルキ文庫、小学館文庫 ●百科事典の発刊 明治41年 三省堂「日本百科大辞典」発刊・・・大正八年完成 大正3年 平凡社「や、此は便利だ」下中弥三郎社長の命名 昭和6年 平凡社「大百科事典」完成 昭和36年 平凡社「国民百科事典」完成事典ブームのきっかけを作る 小学館、学研、旺文社、三省堂等が参加 一冊もの百科事典が刊行される…講談社、保育社、主婦生 現在はCD-ROM版、DVD-ROM版が主流。 昭和20年以降の出版流通 昭和20年代 日配閉鎖され今日の流通原形ができる 東販(H4よりトーハン)日販、日教販、中央杜、大阪屋 第2次文庫ブーム(角川S21発刊)約90種 全集ブーム(角川S27昭和文学全集) 新書ブーム(カッパ・角川・河出・三笠新書など) 平凡(S27)美空ひぱりスタート100万雑誌 昭和30年代 業界が飛躍した10年 二つのエポック 皇太子と正田美智子さんご成婚と東京オリンピック 週刊誌ブーム(週刊新潮創刊) 百科事典ブーム 経営書ブーム 太陽の季節 昭和40年代 40年代前半 全集ブーム セット販売・クレジット販売 ○ブックスト 河出書房・三省堂倒産・筑摩・平凡杜硬派版元危機 昭和50年代 一ケタ成長 返品率40%以上 地方・小出版流通センター発足 角川商法注目される、出版物+映画+音楽の立体・販売 ○新再販制度スタート 昭和54年業界売上一兆円達成 窓ぎわのトットちゃん昭和56年430万部 昭和60年代・平成年代 消費税の対応 郊外型書店の誕生・複合型書店…書店革命 出版型VAN構想 独禁法適用除外に拍車 |
*講師プロフィール* 1933年千葉市生まれ。慶応大学卒業後高校教諭を経て、多田屋常務取締役、平安堂取締役研修部長、アスキー取締役出版営業統括部長を歴任。現在、ノセ事務所代表取締役。著者:「出版業界がわかる本」「書店経営がわかる本」(山下出版)「今・書店業を読む」(実務教育出版)「書店」(教育社)「新・書店発想法」(出版ニュース社)「書店の商品管理」「書店の社員教育」(日本書店大学)他多数。 ![]() |
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| 雑誌づくりの現場から/河野 通和(こうの みちかず) 中央公論新社 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
雑誌づくりがどういう中でおこなわれているかをあれこれ話してみたい。 いま出版社の就職時期で、面接に絡んで編集者の適性をみることがあるが、決定的なところは訓練で埋めにくい部分が在る。 自分の場合は、面白い人に会って面白い話を聴けば人に教えたくなる、知られていない人のことをしらしめたいという「おせっかい」がおもしろい雑誌をつくるのかな?と想う。 安原顕という人が居る。この人は同じ本を3冊買う。1冊は愛書家として書棚に、1冊は読みつぶす、のこりの1冊は人にあげる(押し付ける)、そのおしつけ、お節介さが世の中に雑誌を送り出している、編集の原動力ではないか? 雑誌の創られ方は、 雑誌にもいろいろあり、読むこと主体もあれば、ビジュアルモノ・年齢層別、専門テーマを彫り下げるものあるが、一般的に以下のよう。 1 : 企画を考える=人と会ってテーマを煮詰めて雑誌にあう企画〜読者が振向いてくれるか?だれしも読みたいのにどのメディアでも報じらていない切り口を考えていく。 田中角栄金脈特集を取り上げ退陣にまで追い込むことになった、文春編集長・田中健午氏はアマチュアのプロになれ、という。素人の発見の眼をもつ、好奇心から始まる。プロの目だで思い込んだりを防ぐのは家族と話すことも重要ということ。 2 : 企画が決まれば取材をする。肉付けをする。例えば誰かに会ってインタビューしたり原稿依頼する。どういうことを、どのように聞いていくか、質問や説明の準備に知恵を絞り怠り無くしなければならない。 3 : 雑誌に載せる記事を作る=取材の再現であり、読者の知りたいこと=雑誌の性格に沿って。より面白いものに創っていく。 4 : レイアウト=読者が受け取る印象を検討しながら頁のデザインをしていく。 5 : 「目次」を創る。この目次作りの段階で雑誌の内容が具体化されてくる。 6 : 変更・差し替えも起こる。 7 : 販売部に説明し販売要請 8 : 宣伝=新聞やイベント 9 : 広告を取る。売れ部数の多い雑誌の広告料は高くなる。 読む雑誌に重点をおき、女性誌全体がビジュアル化のなかで読む雑誌を好む読者を捕まえたが、『中央公論』は言論不況といわれるなかで、開き直るしかなく、「言論」に何を求められているのかな?情報化社会で雑誌は情報と知識と分けると、雑誌は情報を中心に扱う、知識は本が目次を通して、構造と脈絡がある。知識のカタチでもある。雑誌の目次はメニューであり、各々を緩やかにつなげていく、それを目次から捕まえることが出きる。新聞は目次性がもっと緩む。構造性が弱くなる。電波メディアやインターネットはすぐに変わる情報を相手にしているが、知識の部分は余り変わっていない。 知識は偉そうにしていて、情報はへりくだっている、向こうから腰を低くしてよってくる、といった人もあるが、総合雑誌は、イデオロギーの崩壊によって、大きな議論をしようとする人が減り、専門的に入り込んでいく人・言論人が増えているなかで、今「言論」に何が残されているかというと、 デファファクト・スタンダード=事実上の標準が歴史的流れで仕方が無い、と言い切ってよいのだろうか?また急速に国際化していく地球上で取り残されつつある日本の現状はこれで良いのか、どう立ち直らせうるのか?それらに「言論」は情報だけではなく体系的な知識をもってなにか関われるのではないか?それを読者に分かりやすく魅力的に伝えていこうとおもう。 1、 切り口の明確化、テーマを専門家にゆだねてしまうのではなく我々の手元に引き寄せられないか。に心を砕いている。 新聞はインテリが作りヤクザが売る、雑誌はヤクザが作りインテリが売る、といった人がいたが、雑誌を売るのは大変な知恵が要求される。 書き手の発想を引き出す編集者は少ない。自己実現したい編集者が多い。 編集者から書き手への注文も、商品知識の無い書店が多すぎる、本離れではなく書店離れではないか? 本を高めるような売り方をすべきでないか? 読売新聞21世紀活字文化=活字離れの弊害を認識した上で活字文化の復権を図りだしている。 書店の劇場性と言われていることは、今書店のサービスが注目されているのではないか? リピーターとしての迎え方サービス 雑誌の担当は必ずしも重要視されていない。婦人公論とキオスク。 お節介にも、面白い雑誌作りに励んでもいるので、売る努力にも頑張って欲しい。書店からの注文に耳をロバにしているので。 |
*講師プロフィール* 1953年岡山市生まれ。東京大学文学部ロシア語ロシア文学科卒。1978年中央公論社(現・中央公論新社)に入社、「婦人公論」編集部に配属となる。1980年12月より「中央公論」編集部。同編集次長を経て、1994年「婦人公論」副編集長、1997年7月「婦人公論」編集長。1998年3月より同誌創刊83年目にして初の本格的なリニューアルを手がける。2001年1月より、雑誌編集局長兼中央公論編集長。 |
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| 雑誌販売の営業戦略/黒木 重昭(くろき しげあき) 小 学 館 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
雑誌の果たす役割は、出版社では、お客様の幅を広げてくれる。まず安い。毎月出るからお客様との接触度が高い。さらに同じ雑誌を読む読者は進化してくるので年齢とともに、また興味の移り変わりで次の雑誌に移ってくれる。また、連載の単行本化のように副産物を生んでくれる。さらに広告収入があるので経営安定に寄与する。 一方書店では、お客様の取水口としての機能、すなわちお客様を集めてくれる(コンビニがその典型)。コンスタントに売れている雑誌のお客様は毎回来店購入してくれていることを意味し、固定客化に貢献する。またコミック雑誌の人気ある連載からその単行本も売れるので、単行本化した時にどう売るかを、事前に考えておくことは重要となる。また雑誌の読者層の好みやプロフィールを捕まえて広告を入れることも可能性を持つし、テーマに広がりを創ってくれる。 このように雑誌は出版社にとっても書店にとっても重要な役割を果たしている。 それゆえ、雑誌の編集者は常に読者と対話しつつ、雑誌のアンケートハガキで読者の姿や好みを見ながら少しずつ紙面を変えている。 雑誌の読者はその雑誌の全てを面白いとは思っていない。この部分を何人かの読者が面白いと買うし、また別の部分に引かれて何人が買うという、いわば「炭団」のあつまりが一つの雑誌の読者である。したがって雑誌の売れ方を表やグラフにして、お客の特徴を捕まえる=ジャンル別顧客層を数字で確かめることは重要になる。 売上を伸ばすくふう -付録・特集- 各号の年間の売れ方、販売パターンが安定している時は、上がる時が増売のチャンスだから仕入・販売に注意すると売上を上げやすい。また年間を通じた販売のスタート時点での部数拡大がその年の各月の売れ行きを決めていくことを、教育雑誌や婦人誌など単品の実際の数字で説明し、その重要性を証明。そのためスタート時やピーク時には、付録や特集に工夫を凝らす。 特集で売る場合も一つの特集で勝負するのではなく、いくつかの特集を組み合わせて売れ行きの様子を見ながら次号にも繋ぐ努力もしている。だから売れ方が上がった後の売れ部数で確認していく事が大切で(ファッション誌では顕著)、書店店頭では部数の動きをいつも追っかけていくことで無駄なく売っていける。雑誌の内容に注目して、お客様と話していくと、リピーターやお客様を増やす原動力になる。 もし、数字がいつものパターンと変わっていたら、その雑誌を見て売れ方が変わった理由を探すときに特集に注目することは大切。また特集に地域的な特徴がある場合は、その地域周辺での販売―集中配本するなど営業や販売、宣伝で上げる事ができる。 書店がそれら特集で売れ行きが変化する雑誌の販売方法を考えるとき、その雑誌の次号予告を定期的に見て、POPや陳列組み合わせをあらかじめ考え対応していく。 雑誌の宣伝は雑誌の読者がどのメディアを多く接しているかで新聞広告やTVコマーシャルをする。その広告を見た、お客が来る、でも書店で販売準備をしているだろうか?出版社の宣伝に呼応して書店が増売活動を取るとき、事前特集を知っておくことは重要になる。 定期購読は次のように分類できるだろう。 1:通信販売で購読(例えば日経BP) 2:同じ店で買い続ける、(事前予約と自分で買い) 3:店舗を定めず、同じ雑誌を買う。 同じ店で雑誌を買い続けさせる実験を小学館とトーハンが始める。要はその仕組みを作ることが重要。 雑誌の売り方の理想形は全雑誌の返品1冊実売率80%、入荷4冊以下は返品0でも良いが5冊以上では返品1冊を出すこと。最後のお客様まで売ったという姿がこの1冊返品である。 このように雑誌やお客様の特徴を捉えつつこまめな販売策を継続することが営業戦略にとって重要である。 |
*講師プロフィール* 1943年宮崎県生まれ。1966年小学館に入社。営業部門11年、書籍の発行部数や配本を決めたりするデスクワーク10年、企画室5年、コミックスやデジタル販売部門4年という経験を経て、宣伝部長を2年半務め、現在雑誌営業部長。 |
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